みっちゃん、さだちゃん日記

介護はじまりました。

烏と柿

昨年ぐらいから、我が家近辺を縄張りにする烏がいる。

畑に植えてあるイチジクが今年は豊作だったが、

そのほとんどを熟す寸前にかっさらって行った。

そして次なるターゲットは柿だ。

爺が柿爺さんとして近所に配り歩く大切な柿を

少し色づきはじめると持って行く。

さすがにこれには温厚な爺もご立腹で

日頃、ほとんど喋らなくなった爺が大きな声で

「こら!あっち行け!」と怒鳴っている。

しかし、それに怖がることもなく、枝ごと折って持って行く。

すると、爺は色づく前の青い柿を取り始めた。

私が「そんなん食べられないよ。もう2週間ぐらいは待たないと」と言うと

「そうか」と言いつつ、どんどん取って行く。

よほどカラスに取られるのが悔しかったのか。

まさかそれ配るつもり?

少し嫌な予感はしたが、やっぱり近所に配り出した。

あ〜あ。


近所の方々もちょっと早いなぁと思いつつも

食べてみると甘い!って。

えっ!無理しないで下さいよ。捨ててもらうか回収しますよ。


何言ってるの?食べてみた?甘いで!


そして青かった柿が色づいてるし。確かに甘い。

どんな魔法をかけたの?


イチジクは完敗したけれど

柿については爺の圧勝で

今日も青い柿を取って配り歩いている。

リセット

最近、雨が続きすることなく寝ている事が多くなった爺
なのでご飯を食べるタイミングがわからなくなった。
今日も正午には用意した昼食も結局13時半頃、ようやく食べた。


14時半、冷蔵庫チェックとゴミ収集のためキッチンへ行くと、同じタイミングで爺がやってきた。


そして慌ただしく茶碗にご飯をよそった。


私 あれ?さっき食べたんじゃない?


爺 どうやったか忘れた。


私 お腹減ってたら食べたらいいけど。


爺 いや、減ってないわ。


私 バナナでも食べる?


爺 いや、いいわ。


私 じゃ、夕食は6時頃だしそれまで待ってて


爺 もう一回寝てやり直してくるわ。

それではラジオは聴けませんよー。

庭の手入れをしていると


自転車を押して爺が出てきた。


久々の天気でようやく外に出られたので嬉しい気持ちはわかるが


私 どこ行くの?食べ物は朝から買って来たよ


爺 ・・・・


私 パンも牛乳もバナナもあるし


爺 違う。電池買ってくる


私 ラジオに使うなら電池は単三だよ


 
爺、手を振りながら出て行ったが、自転車籠に入れて帰って来たのはバナナが2房積まれていた。