烏と柿
昨年ぐらいから、我が家近辺を縄張りにする烏がいる。
畑に植えてあるイチジクが今年は豊作だったが、
そのほとんどを熟す寸前にかっさらって行った。
そして次なるターゲットは柿だ。
爺が柿爺さんとして近所に配り歩く大切な柿を
少し色づきはじめると持って行く。
さすがにこれには温厚な爺もご立腹で
日頃、ほとんど喋らなくなった爺が大きな声で
「こら!あっち行け!」と怒鳴っている。
しかし、それに怖がることもなく、枝ごと折って持って行く。
すると、爺は色づく前の青い柿を取り始めた。
私が「そんなん食べられないよ。もう2週間ぐらいは待たないと」と言うと
「そうか」と言いつつ、どんどん取って行く。
よほどカラスに取られるのが悔しかったのか。
まさかそれ配るつもり?
少し嫌な予感はしたが、やっぱり近所に配り出した。
あ〜あ。
近所の方々もちょっと早いなぁと思いつつも
食べてみると甘い!って。
えっ!無理しないで下さいよ。捨ててもらうか回収しますよ。
何言ってるの?食べてみた?甘いで!
そして青かった柿が色づいてるし。確かに甘い。
どんな魔法をかけたの?
イチジクは完敗したけれど
柿については爺の圧勝で
今日も青い柿を取って配り歩いている。
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